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このブログではダイきちが癒し系とか、好々爺とかいうイメージが定着している昨今ですが、それは違うということを、今日は書いてみたいと思います。
ダイきちは、一言でいうと、まあややこしい犬です。穏やかなわけではなく単に喧嘩に弱い下っ端体質のために、他に強そうな犬がいるところでは猫かぶってますが、実は喧嘩っ早く「こいつはいける」と思った♂犬には10歳を超えた今も喧嘩売りますし。家では馬鹿っ吠え連発ですし(いやそれは躾の問題か)。超のつく興奮症で、プチっといってしまうと目付きがギラギラに変わって人格Bに変身してしまいますし。そうなるともう、人の声どころか存在さえ飛んでますし。 なのに、ものすごく人懐っこくて人間性善説です。ですが人格Bになると我を忘れて飼主の手もマジ咬みして病院送りにしてしまったし。よその犬に咬まれたことも多々あるかわり、よその犬をマジで咬んだことも2回あります。これもスイツチが分かったので、今後はダイきちが痴呆にでもならない限り、咬むことはないと思いますけど。 なので、どちらのダイきちを見ているかで評価は真っ二つ。 「ダイちゃん、おだやかで喧嘩なんかするの?」「少しはやられたらやりかえしや」「やっぱりラブは賢いねぇ」と言う人がいる一方で「野獣」「少しは犬らしくなったか」という人も、ダイきちを見ると自分の犬を連れてスタコラ逃げていく人もいるわけです。 さすがに10年ちかく一緒に暮らしているので、スイッチがどこにあるかということが分かってきたため、ここ数年は「スイッチが入らないように」暮らしているので、人格Bは出てこないのですが、興奮状態になると馬鹿力を出すことはしょっちゅうです(但し人格Aに戻ると「ワシ、なんでこんなに疲れてるんやろか」とブっ倒れます)。 若い頃、問題行動カウンセラーに相談した時「この犬はとーってもエネルギーレベルが高い」と言われました(いや、相談しなくても見たら分かるけどさ)(笑)。普通は発散させてやれば問題は解決するのですが、ダイきちには股関節形成不全(重度)のため運動できないという地雷もあります。そのアンバランスさがダイきち自身も「頭のなかでの自分の力」と「でも走ると脚が外れるし」というギャップになって苛立つということも若い頃はあったわけです。それも最近は10歳をすぎて、それほど運動したいという欲求がなくなって落ち着いてきたようです(しかし逆に「運動したくない」という不精根性が出てきました)。 このようにややこしいダイきちは、その経歴もややこしく、最初の飼主のもとで生後半年までの可愛いさかりを放置&虐待ですごし(そのせいで性格がさらに入り組んだのか、問題行動のせいで放置されたのかは今となっては謎)、その後一転して保護された家では「アルファ」として勘違いしたまま君臨し、さらに問題を複雑化した状態でうちに来たわけです。残念ながらうちの家族も、躾のド素人だったため、更に更に複雑な性格を醸造してしまったわけです。 「なんちゃって癒し系」になって、ダイきちに癒されることが出来るようになったのはここ4、5年くらいのことで、それ以前は「育児鬱」というか「また仕出かさないか」とピリピリしてましたから。 個人から(しかも遠方から)引取って「返品不可」だったので仕方なく耐えたわけですが、もしこれが愛護団体から引取ったりして「返品可」だったら1カ月もたたないうちに返品して平和な生活を送ったことと思われます。 しかし…この「濃い、これでもかという濃いキャラクター」に慣れてしまった我々二人は、お利口なおとなしい犬を「物足りない」と思ってしまう変態さんになってしまったのです!どうしてくれる、ダイきちめ。
by cuora
| 2007-05-07 18:36
| 犬
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