近所の道端に植えられたものが、大きくなっていました。一つ一つの花は地味ですが、たくさん咲いていると壮観です。
この花、うちの実家にもあり、母のお気に入りでした。編み物にはまった後、突然園芸にはまった母は、山野草を中心に庭中たくさん栽培していて、植える場所がなくなったのでとうとう裏の土地まで買い足した、という筋金入りの園芸マニアでした。
数年前に母が亡くなったのが、コエビ草の季節で、棺にも入れたものです。
ところで、うちの母はこれを「日本の山野草でたいそう珍しいのだ」と言い張っていましたが、最近ではホームセンターにも売られていて、ラベルを見ると外国産なのです。「是非ともこのラベルをつきつけて母を言い負かしてやりたい」と思うものの、そんなことをしても「私は最初からそう言っている」とか何とか、反撃されそうです。